トマス・タリス 40声のミサ

合唱をやる者なら一度は歌ってみたいと思うのが、Thomas Tallis作曲の「Spem in alium」。いわゆる40声のミサと呼ばれるものです。

40声というだけあって、ソプラノ・アルト・テノール・バリトン・バスのグループが全部で8グループあり、全部合わせて40パートで構成されている曲です。当然最低でも40人必要です。当然ですが、ある程度の実力も必須です。

演奏時間はおよそ10分。国内で演奏にお目にかかれる機会は殆どなく、演奏を聞けるだけでも珍しいとさせている曲です。一説によれば、エリザベス1世の40歳の誕生日のために作曲されたから40声との噂もあります。

そんな40声のミサですが、何とか演奏にこぎつけられるように現在画策しているところです。

長いこと合唱を続けていますが、2群の合唱ですら演奏に躊躇するのに、この曲に至っては8群ですからね。「8群のテノール音程悪い！」なんて注意が飛ぶことになるのでしょうが、その感じの雰囲気を想像しただけで楽しくなってしまいます。