FACT FULLNESS ハンス・ロスリング
先に言っておきます。
選択式のクイズに回答していく事になりますが、チンパンジーに負けます(笑)僕もチンパンジーに負けました。はっきり言ってボロ負けです。
例えばこんなクイズが出題されます。
・世界の平均寿命はおよそ何歳でしょう?
A:50歳、B:60歳、C:70歳
・いくらかでも電気が使える人は、世界にどれくらいいるでしょう?
A:20%、B:50%、C:80%
いかがでしょう?皆さんも答えてみましょう。
どういう事かと言うと、僕たちは世の中の現実と自分の中のイメージが大きく乖離している為、正しい答えを導き出せないと言う事です。その点チンパンジーは、根拠なく回答していくので、選択肢が3つだった場合は正解率は33%、選択肢が4つだった場合は正解率が25%になりますが、世界レベルの有識者でさえチンパンジーによりも正解率が低いんです。
ちなみに正解は、世界の平均寿命はCの70歳で、電気を使える人の割合はCの80%だそうです。皆さんは正解出来ましたか?僕はどっちも間違えました(笑)
世間のニュースを見ていると、貧富の差は拡大し続け、凶悪な事件が横行し、世界各地でテロが起きているような感覚になってませんか?
僕もそう思っていましたが、感覚ではなく数字を追ってみると、世界規模で見ても貧困層は少なくなっており、国内の犯罪件数は確実に減り続け、テロの数も激減しているとの事です。
どうしてこんな事が起きているかというと、
・自分の身に危険が及ぶようなニュース程記憶に残りやすい。
・ニュースを作るメディアも視聴者の目を引く事を選んでニュースにしている。
冷静に数字を分析すると
以前に比べてどう変化しているのか?
一人当たり・一年あたり・一国あたりに置き換えるとどうなるか?
などして、数字の持つ意味をよく理解して物事を捉えようという内容です。
この本は2019年間ベストセラーになったようで、少しでも多くの人が物事の本質を捉えようとしているようで嬉しくなりました。一部の恣意的な数字に振り回されないよう、よく数字を見ていこうと思います。
興味がある方は、ぜひ一読してみてください!