合唱 中山七里
本日も訪問して頂き、ありがとうございます。
今日ご紹介するのはこの本。その名も「合唱」です。
はい、完全にジャケ買いでした。
肝心の内容はというと、題名にあるように合唱がモチーフに・・・全くなっていません。合唱エッセンスも全くありません。表紙に騙されました(笑)
とはいえ、小説としては面白かったです。
幼稚園に通り魔が侵入し、園児3人と先生2人を手にかけた犯人を立件するべく検察官が事情聴取するをするところから始まります。
この通り魔は薬物の乱用者で、精神錯乱状態を装い「殺害した記憶がない」と法の裁きから逃れようとしますが、その思惑を見抜き真っ当な裁きを与えようとする正義感溢れる検察官の攻防になります。
が、事情聴取の途中で原因不明の眠気が検察官を襲い、気を失ってしまいます。
暫くして目を覚ますと、銃で撃ち抜かれた通り魔の姿と、自らの手に握られている銃を目の当たりにし殺人の容疑をかけられてしまいます。
奇しくも、通り魔と同じように「殺害した記憶がない」と言葉を吐いてしまいます。立件する立場から立件される立場に変わり、自分の正しさを証明するために自分に弁護士をつけようと秘書に弁護士を探すよう依頼をします。
が、秘書の健闘も虚しく、なかなか引き受けてくれる弁護士がいません。あてにしていた弁護士に現場の状況を説明すると「通り魔を殺害した犯人は検察官以外あり得ない」と口を揃えて断られてしまいます。
あてにしていた弁護士に尽く断られ、誰も自分を信じてくれる者がいないのではないか?と失意の底にいた検察官の元にやってきた救世主とは・・・
ね?合唱要素ないでしょ?
何度も言います。
合唱要素がないのは不満ですが、小説としては面白かったです。
気になった方は、是非一読ください!